ゲルマニウム (Germanium) (英語読みはジャーマニウム)
・原子番号32の元素
・元素記号は Ge
・炭素族(*1)の元素の一つ。
・半導体
・結晶構造はダイヤモンド構造
(*1)炭素族
第14族元素(だいじゅうよんぞくげんそ)のことです。
第14族元素とは、周期表において第14族に属する元素の総称で、
炭素(C)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム (Ge)、スズ(Sn)、
鉛(Pb)、ウンウンクアジウム(Uuq )がこれに分類されます。
トランジスタには、安定性に優れるシリコンが主に使われていますが、シリコンが登場するまでは、ゲルマニウム が使われていました。
ゲルマニウム は、
・ダイオード(電圧降下が小さいことから)
・光検出器(バンドギャップ(*2)が比較的狭いことから)
に用いられます。
また、ガンマ線の放射線検出器(半導体検出器)にも用いられます。
素子を液体窒素などで冷却する必要があるという欠点はあるものの、エネルギー分解能に優れることから、利用されています。
(*2)バンドギャップ
バンドギャップ(Band gap)とは、半導体、絶縁体のバンド構造において、
電子に占有された最も高いエネルギーバンド(価電子帯)の頂上から、最も低い空のバンド(伝導帯)の底までの間のエネルギー準位、またはそのエネルギーの差でのことです。
※)出典 : フリー百科事典 『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゲルマニウム による人体への影響として、
・貧血に効果がある
・金属ゲルマニウム (主に無機ゲルマニウム が使用される)を身につけることで
疲れが取れる
新陳代謝を活発にする
などといった効能があるとされ、ゲルマニウム を使った健康器具類が販売されています。
しかし、そのような効能、効果は医学的に証明されていないようです。
医療用具として認可を得た製品もありますが、
厚生労働省薬事法において、無機ゲルマニウム が医療器具として認可が承認されているのは
『指圧』 『つぼ』 治療器です。
つまり、ゲルマニウム そのものの効果と言えるものではありません。
ある種のゲルマニウム 化合物が、癌に効果があるという研究もありますが、
こちらも不明瞭な域を脱しているとは言えず、
臨床試験に携わった研究者によって危険性を提示されているほか、
無機ゲルマニウム は生死に関わるような副作用があるなど、危険な要素があります。
また、ゲルマニウム を含む健康食品を摂取して死亡した例もあるようです。
これは、ゲルマニウム ブームで、
飲用のゲルマニウム に、無機ゲルマニウム を使用したために発生しました。
当初から、無機ゲルマニウム の飲用は、
腎臓等に障害を発生させるとの研究結果がすでに報告されていたにも拘らず、
一部の業者が、無機ゲルマニウム を、有機ゲルマニウム と偽って販売したためです。
また、有機ゲルマニウム であっても、
品質の悪いものには、無機ゲルマニウム のような毒性が検出されることもありますので、
ゲルマニウム の飲用などの経口摂取には、注意が必要です。
国立健康・栄養研究所は、
「サプリメントとしての経口摂取はおそらく危険と思われ、
末梢神経や尿路系の障害を起こし、重篤な場合には死に至ることがある」
として注意を呼びかけています。
また、過剰摂取により、これまでに31例の腎臓への重大な疾患や死亡が報告されています。
※)出典 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
※)参考資料 : 「健康食品」 の素材情報データベース - ゲルマニウム
ゲルマニウムの効能・効果では、
「ゲルマニウム の効能、効果は医学的に証明されていないようです」
と、お伝えしましたが、一方、以下のようにも言われています。
ゲルマニウム には、
「老化を防ぐ」 「免疫力を高める」 などの効果も期待できます。
ゲルマニウムは、皮膚や内臓から吸収されると、血液のpHを正常に保つ働きをするそうです。
さらに、血管の壁に付着したコレステロールを分解して、取り除く働きもするということです。
また、最近の研究ではゲルマニウム が体内に取込まれると、
インターフェロン(制ガン作用があるといわれている)を誘起するということです。
つまり、ゲルマニウムには免疫機能を活性化させ、自然治癒力を高める作用があるといいます。
さらに、ゲルマニウムには、老廃物を排泄する驚くべきメカニズムがあるというのです。
ゲルマニウムは半導体で、人間の細胞や血液も同じ半導体です。
半導体同士は、共存できないという性質があるため、
ゲルマニウムは体内に長く残留できず、24時間後には対外に排泄されてしまうといいます。
このときに、ゲルマニウムは、
体内で発生する毒素、老廃物、異物をいっしょに対外に連れ出してくれるというのです。
また、ゲルマニウムを肌に触れさせると、皮膚の表面温度が0.5度ほど上がります。
そうすると、血行が良くなり血中の老廃物の排出を助けるといいます。
これらの働きにより、免疫力と自然治癒力を高め、さらに老化を防ぐことがことがでるというのです。
さて、ゲルマニウムの効能・効果 で、お伝えしたことと、
ここでお伝えしたこと、どちらが???
ドミトリ・メンデレーエフ氏(*3)は、氏が考案した周期表で、当時知られていた元素(ケイ素)から、
未発見の元素を "エカケイ素"(Ekasilicon, Es = ケイ素の周期表上すぐ下の元素という意味)
として予言しました。
1885年、ドイツのクレメンス・ヴィンクラー氏(*4)が、
アージロード鉱という銀鉱石から、エカケイ素に当たる新元素を発見し、
ドイツの古名ゲルマニア (germania) にちなんで、ゲルマニウム と命名しました。
メンデレーエフ氏が、
周期表に基づいて予想したエカケイ素の性質と、ゲルマニウム の性質がよく一致し、
メンデレーエフ氏の周期表の価値の高さを示す好例となりました。
(*3)ドミトリ・メンデレーエフ
ドミトリ・イヴァノヴィチ・メンデレーエフ(Dmitrij Ivanovich Mendelejev)
1834年1月27日 〜 1907年1月20日
ロシアの化学者であり、元素の周期律表を作成したことでよく知られてます。
それまでに発見されていた元素を並べ、周期的に、同じような性質の元素が
現れることを確認し、発見されていなかった数々の元素の存在を予言しました。
(*4)クレメンス・ヴィンクラー
クレメンス・アレクサンダー・ヴィンクラー(Clemens Alexander Winkler)
1838年12月26日 〜 1904年10月8日
ドイツの化学者であり、ゲルマニウム を1886年に発見しました。
ゲルマニウム はメンデレーエフが、周期表作成の際に存在を予言した元素の中で、
最初に発見された元素です。
※)出典 : フリー百科事典 『ウィキペディア(Wikipedia)』